Less is more

30代、東京在住。グラフィックデザイナー。

芸術の秋。この秋行きたいアート展5選

30代になってから「物」より「経験」を今まで以上に大事にしています。

アート展は一期一会。ポーラ美術館で開催されていたピカソシャガール展に行きそびれてしまい、悔しい思いをしたばかりなので、なるべく良い展示は見逃さないようにしたい。近現代美術が好きなので偏りがありますが、アートにあまり興味がない方でも楽しめるような展示を選びました。

長島有里枝  そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々

「女性」や「家族」をテーマに作品を作っている写真家・長島有里枝の、公立美術館では初の個展。美術館の目の前のメゾン・イチ(ブーランジェリー・カフェ)が美味しいのでランチで是非。

◎会場:東京都写真美術館

東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス

◎期間:2017/9/30(土)~11/26(日)

10:00~18:00(木曜日・金曜日は20時まで開館、月曜日休館)

topmuseum.jp

オットー・ネーベル展

1931年10月、ローマに到着したネーベルは南国の強い光の下で、驚くほどの階調を含む色彩の輝きに文字通り開眼し、訪れた各都市の色彩、光、響き、ニュアンスの詳細な記録にとりかかった。各頁に描かれた一見不揃いにみえる幾何学的な色面の形状は、ある景観において特定の色彩の占める量の大小やその響きの強弱によって定められた。各場所の「カラー・アトラス」に添えられたメモには、家の壁や漁船、オリーブや松の林、山脈や海岸など色彩や響きの元となる「対象物」が記され、個々の対象をどのように色と形へと対応させていったのかが見てとれる。

 すでに若き日のバウハウスで、妻の師であったゲルトルート・グルノウの「感性調和論」の教えに傾倒していたネーベルは、色彩、音響、動作の根本的な関連性を捉えるために感覚器官を研ぎすませるメソッドを学んでいた。イタリアでの体験はまさにそのメソッドの実践の場となったのである。

(公式サイトより引用)

バウハウスは世界で初めての美術学校。校長を務めた建築家のミース・ファン・デル・ローエの有名な標語「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)は、建築やデザインだけでなく、暮らし方にも影響を与える言葉です。
オットー・ネーベルの絵は、色彩がいかに多くのイメージを伝えるかに気づかされます。

◎会場:Bunkamura ザ・ミュージアム

東京都渋谷区道玄坂2−24−1

◎期間:2017/10/7(土)~12/17(日)

10:00~18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

www.bunkamura.co.jp

ジブリ美術館企画展示「食べるを描く。」

ジブリ映画に出てくるごはんはどれもこれも美味しそう…

登場する食べ物は決して特別なものではありません。身のまわりにある、ごくありふれたものです。ところが作品の中で観るそれは特別な意味づけが与えられています。同じモノを一緒に食べることを通してパズーとシータは心を通わせ、おにぎりを食べながら千尋は困難に立ち向かう内なる力をもらいます。食卓を囲んでベーコンエッグを食べることでハウルたちは家族になります。何気ない食事のシーンに物語の演出上の重要な意味が込められているのです。

(公式サイトより)

本当にそう。ありふれた食事に特別な意味を持たせるからこそ、共感できるのではないかと思います。

◎会場:三鷹の森ジブリ美術館

東京都三鷹市下連雀1丁目1-83

◎期間:2018年5月まで(予定)

10:00~18:00(火曜日休館)

※チケットは毎月10日に翌月分を販売。

www.ghibli-museum.jp

100点の名画でめぐる100年の旅

西洋絵画の歴史は、世界史です。

池上さんの本はざっくり西洋絵画の歴史を学ぶには分かりやすいです。

歴史を学んだら、好きなアーティストを掘り下げれば良いと思います。

amzn.asia

 

◎会場:ポーラ美術館

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

◎期間:2017/10/1(日)~2018/3/11(日)

9:00~17:00(入館は午後4時30分まで)

www.polamuseum.or.jp 

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

日本とゴッホの関係をテーマにした展示のようですね。

 

◎会場:東京都美術館

東京都台東区上野公園8−36

◎期間:2017/10/24(火)~2018年/1/8/(月・祝)
9:30~17:30
※金曜日、11月1日(水)、2日(木)、4日(土)は午後8時まで

gogh-japan.jp

ちなみに映画も公開します。

全編を動く油絵で構成された圧巻の体感型アートサスペンス

気が遠くなるような制作過程を踏んだからこその魅力にあふれている。映画はまず、俳優たちが役を演じる実写映画として撮影された。俳優たちはゴッホの絵画に似せて作られたセットで、あるいは撮影後にCGアニメーションゴッホの絵と合成させるためのグリーンバックを背景に演技を披露。それをとらえた映像は特別なシステムでキャンバスへ投影され、長期にわたる特訓でゴッホのタッチを完璧に習得した画家たちの筆で油絵に。各国から選ばれた画家たち(日本人画家、古賀陽子も参加)は各俳優の特徴を残しつつも、絵画に登場する人物の風貌や雰囲気をうまく混ぜ合わせ、動く肖像画へと生まれ変わらせた。本編の1秒は、12枚の油絵を撮影した高解像度写真によって構成されている。こうして豪華キャスト陣の名演と、それを元に描かれた62,450枚もの油絵が、ゴッホの世界に新たな生命を吹き込んだのだ。 

どういう仕上がりになっているのか、とても気になります…

www.gogh-movie.jp

番外編  草間弥生美術館

ジブリ美術館と同じく予約制なのですが、年内に入場できるチケットは売り切れているとのこと…私はほとんど見たことがあるので、落ち着いてから行きたいと思います。

yayoikusamamuseum.jp

いかがでしたでしょうか。気になる展示があれば是非足を運んでみてください。